与那嶺 貞(よなみね さだ)
織物好きの方なら、ご存知の方も多く居られることでしょう。
今日の花織の基礎を築いた偉大なる人間国宝であられます。
与那嶺さんは存亡の危機にあった沖縄の伝統織物の読谷山花織の復元に尽力し、1999年に人間国宝に認定されましたが、残念ながらその4年後に亡くなられました。
90歳を過ぎてからの認定は、人間国宝としては最高齢だったそうです。
与那嶺 貞(よなみね さだ)
織物好きの方なら、ご存知の方も多く居られることでしょう。
今日の花織の基礎を築いた偉大なる人間国宝であられます。
与那嶺さんは存亡の危機にあった沖縄の伝統織物の読谷山花織の復元に尽力し、1999年に人間国宝に認定されましたが、残念ながらその4年後に亡くなられました。
90歳を過ぎてからの認定は、人間国宝としては最高齢だったそうです。
この一枚に込められた、他に類を見ない存在感…
家宝として、永く永く受け継いで頂きたく存じます。
私もこれまで実際にお品物を見るのは、「京友禅大会」のような展覧会のみでした。
まさか、ご紹介できる奇跡に巡り会えるとは思ってもいなかった芸術品…
人間国宝、森口邦彦氏による傑作京友禅袋帯をご紹介いたします。
父・華弘氏から、古くからのきものの模様にとらわれない自由な発想、蒔糊友禅を学び、グラフィックと友禅の融合した独自の世界観を持つ作品を製作し続けていらっしゃいます。
【人間国宝 平良敏子】氏率いる平良家の方々の手によって、丁寧に織り上げられたお品、<喜如嘉の芭蕉布>九寸帯のご紹介です。
琉球の美しい風と、やさしい大地に育まれて生まれた織物、芭蕉布。
「芭蕉布」とは、沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、その名の通り植物の糸芭蕉を原料として織り上げられた布です。
亜熱帯から熱帯地方に生育しますが、適度な寒暖があり、細かい繊維がとれる、奄美・沖縄の糸芭蕉が最も良いとされています。
糸の風合い豊かに、織り上げられたのは、一反分の縞間道と、その中に表現された「サーサー(セミ)」の意匠。
夏の風情溢れる、平良さんの人気柄のおひとつでございます。
国指定重要無形文化財「紅型」の保持者(人間国宝)玉那覇有公氏による、本場玉那覇びんがた小紋着尺をご紹介いたします。
一色一色の彩りが心に響くかのような…。
深い深い色彩美には、見るものの心を奪う特別な魅力すら感じさせます。
淡いブルーグレーの優しい地色に、紗綾型を基調に込めて、その中に映える「彩花」を、紅型ならではの彩りの冴えにて表現いたしました。
沖縄の民族衣裳の奥深さをご堪能いただけることは間違いございません。
琉球の紅型は、年齢を問わずお召しいただけますので、末長くその色彩を楽しんでいただけることでしょう。
いわずとしれた羽田登喜男氏の「鴛鴦」。
一羽増えるごとに数十万とも、百万ともいわれる…
あまりにも有名な柄行きですので、ご説明は必要ではないかもしれません。
加賀と京の友禅を融合させ、友禅に独自の意匠を見出した巨匠の作品です。
その色使い、構図に、人間国宝にしか表現することのできない、
独特の世界観を感じられる素晴らしい一品に仕上がっております。