月別: 2007年4月

特選草木染手織工芸九寸帯 【藤山工房 藤山千春】

現在、12人の織り手さんが工房にはいらっしゃるそうで、緯(よこ)柄は工房の織り人さんが織り上げ、この経緯(たてよこ)柄の吉野間道は千春さんでしか織り上げられません。

まさに、知る人ぞ知る<幻の名品>です。

草木染しかあらわせないような落ち着きのある藤色の地。
箇所箇所により微妙に異なるいろどりの妙。

その合間を走る吉野間道。
緯糸と交わって綾なされた格子模様。
繊細にうつりかわるグラデーションがしっかりと織で表現されています。

遠目にはすーっと地に馴染んでいるように見えて…
近づくと、平面の織の中に、ふっと立体的に盛り上がるような造形美。
本当に一言で言い表わすことが難しいほど、絶妙な彩りで、細密細緻に織り上げられております。

2007年 4月23日  カテゴリー:きょうの逸品

特選草木染手織工芸九寸帯 【藤山工房 藤山千春】

ご存知でしょうか、藤山千春氏。
氏が織る作品は非常に人気があり、創作点数が極めて少ないため、きもの専門のお仕事をされている方などが織り上がりを待ち、問屋も在庫として保管しているところはそうございません。

有名なスタイリストさんが提案する着物本の美しいコーディネートや着物雑誌などで、本当にさりげなく、でもこだわりのお品として取り上げられております。

『吉野間道』は、寛永三名妓とうたわれた吉野太夫に、京都の豪商灰屋紹益が送ったと言われる織物。
なるほど、愛情を感じずにはいられない、その風情。
浮き織を太縞細縞に打ち込み、独特な風合いを持ちます。
かの名茶人・松平不昧もこれを好み、自らその写しを中国に注文したと伝えられております。

まさに幻の吉野間道を現代に蘇らせた草木の色彩と組織の調和美を、存分にお楽しみいただける仕上がりです。

 

2007年 4月16日  カテゴリー:きょうの逸品

特選草木染手織工芸九寸帯 【藤山工房 藤山千春】

ファン待望の作品、必見でございます。
幻の織「吉野間道」を現代に生み出し続ける名匠【藤山千春】さんの手織り九寸名古屋帯をご紹介いたします。

今回ご紹介のお品は、丁寧な手仕事によって生み出された九寸帯です。

草木染しかあらわせないようなやわらかなサンドグレイと生成色の地。
箇所箇所により微妙に異なるいろどりの妙。

その合間を走る共色の間道。
緯糸と交わって綾なされた吉野格子模様。
水色、藍鼠色、鶯茶色、青朽葉色、もう…
いったい何色の彩りが綾なされているのでしょうか。

草木染めにて本当に品よく、それでいて自然の生命力を感じるあたたかみのあるお色であらわされております。

2007年 4月9日  カテゴリー:きょうの逸品

特選草木染手織工芸九寸帯 【藤山工房 藤山千春】

この繊細なグラデーション…多重に織り成された横段文様。
思わずうっとりと見惚れてしまいました。
藤山工房製作の吉野間道・九寸帯でございます。

帯地とも統一感をもった彩によって織り成された段模様は、繊細にうつりかわるグラデーションがしっかりと織で表現されています。

遠目にはすーっと地に馴染んでいるように見えて…
近づくと、平面の織の中に、ふっと立体的に盛り上がるような造形美。
そこには、名匠と呼ばれる藤山千春氏の際立つ感性が込められております。

2007年 4月2日  カテゴリー:きょうの逸品