日別: 2010年8月4日

重要無形文化財指定 【越後上布 着尺】 麻匠 小河正義

織物通の夏の憧れ…越後上布。
その希少性は、ご説明申し上げるまでもないことでしょう。

1955年に小千谷縮とともに国の重要無形文化財第一号に指定された越後上布は、2009年さらに、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

重要無形文化財指定技術使用、ユネスコ無形文化遺産登録、稀少な手績み越後上布着尺をご紹介いたします。

重要無形文化財に指定される越後上布には、以下が定義付られております。

1、すべて苧麻を手績みした糸を使用すること。
2、絣模様を付ける場合は、手くびりによること。
3、いざり機で織ること。
4、しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること。
5、さらしは、雪ざらしによること。

すべての条件をクリアしたまさに最高級、重要無形文化財指定技術使用の一品。
中でも格子や縞、無地よりも工程が多く、絣合わせを施した逸品でございます。

2010年 8月4日  カテゴリー:きょうの逸品