日別: 2017年8月28日

草木染手織八寸帯 【本場黄八丈】

 

 

黄八丈の中でも、特に人気があり稀少とされる「黒黄八」。
織物ファンの方には、ご存知の方も多くおられることでしょう。
この黒黄八をベースに、鳶・黄を用いたこだわりのオシャレ八寸帯のご紹介です。

黄八丈は、室町時代から貢絹(こうけん)の歴史があり、徳川時代には将軍家の御用品となり、大名や高官、御殿女中に用いられ、大奥を風靡しました。
徳川の中期以後、染織の技術が進み、黄・鳶(とび)・黒の三色を組み合わせた竪縞、格子縞が織られるようになり、何百年もの継承がなされています。

黄は刈安、鳶はまだみの樹皮、黒は椎(しい)の樹皮と、全て植物性の天然染色で数十回の染めを繰り返します。
色を留めるのに、黄・鳶は木灰を使い、黒は泥土を用いて直射日光で乾燥させます。
まさに、自然の恵みと織り手さんの匠の技の結晶のような織物です。

2017年 8月28日  カテゴリー:きょうの逸品