手織り草木染本場黄八丈 東京都無形文化財保持者 【故:山下八百子(やましたやおこ)】

 

2009年12月14日、染織家であり東京都名誉都民であられた山下八百子(やましたやおこ)氏が、89歳にて、長き人生を終えられました。

八丈町の染色技法「黄八丈」の保存・継承に努め、1986年に東京都指定無形文化財工芸技術の保持者に認定、2002年には名誉都民表彰を受けられた黄八丈の第一人者。

一枚の「布」として。
一枚の「織物」として。
他の黄八丈とは一線を画す美しさ。
本当にすばらしい、手仕事の逸品。

草木染めの力強い「本物」の色合いや、熟練した織り手でなければ織り上げることのできない複雑な織り組織。
手にとるだけで…草木を煎じ、一糸一糸丁寧に心をこめて創作されたことが、じわりじわりと伝わってくるような作品でございます。

2017年 2月6日  カテゴリー:山下めゆ工房