創作全通袋帯 紹巴萬葉 山喜織物

通の方ならご存知かと思います…『紹巴萬葉』の文字。
紹巴(しょうは)織と言えばここ、西陣の名門、山喜織物。
よく出回っている紹巴織とは全く異なる、本物の紹巴織でございます。

紹巴織…
地をつくる経糸と柄をあやなす経糸の二重経で織り上げられる技法。
その組織の裂(きれ)をあの千利休の弟子、里村紹巴が愛用したことから、この名前がつけられました。

織りくちはなめらか。
そのこしの強さは時を経ても美しい風合いを保ち続けることができ、シワになりにくく、しなやかで密な仕上がりとなっております。

その独特の織味の帯地に、細緻に織り出された味わいの意匠。
絶妙な配色、流行りすたりがなく、ずっとお使い頂ける、洗練されたデザイン。

金銀彩を使用しておりませんので、お茶席にもお使い頂けますし、全通ですのでお太鼓を出しやすく重宝いたします。

飽きのこない帯姿を演出してくれる仕上がりの一品。
付下げ、色無地、小紋、織りのお着物とのコーディネートで豊かな風合いと、きゅっとした締め心地をご堪能下さいませ。

2010年 9月8日  カテゴリー:きょうの逸品

創作西陣袋帯 紹巴萬葉 山喜織物

通の方ならご存知かと思います…『紹巴萬葉』の文字。
紹巴(しょうは)織と言えばここ、西陣の名門、山喜織物。
よく出回っている紹巴織とは全く異なる、本物の紹巴織でございます。

 

紹巴織…
地をつくる経糸と柄をあやなす経糸の二重経で織り上げられる技法。
その組織の裂(きれ)をあの千利休の弟子、里村紹巴が愛用したことから、この名前がつけられました。

織りくちはなめらか。
そのこしの強さは時を経ても美しい風合いを保ち続けることができ、シワになりにくく、しなやかで密な仕上がりとなっております。

その独特の織味の帯地に、細緻に織り出された味わいの意匠。
絶妙な配色、流行りすたりがなく、ずっとお使い頂ける、洗練されたデザイン。

金銀彩を使用しておりませんので、お茶席にもお使い頂けますし、全通ですのでお太鼓を出しやすく重宝いたします。

飽きのこない帯姿を演出してくれる仕上がりの一品。
付下げ、色無地、小紋、織りのお着物とのコーディネートで豊かな風合いと、きゅっとした締め心地をご堪能下さいませ。

2010年 9月1日  カテゴリー:きょうの逸品

手績麻八寸名古屋帯 【越後上布】

織物通の夏の憧れ…越後上布。

その希少性は、ご説明申し上げるまでもないことでしょう。

1955年に小千谷縮とともに国の重要無形文化財第一号に指定された越後上布は、
2009年さらに、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

重要無形文化財指定技術使用、ユネスコ無形文化遺産登録、手績み越後上布の八寸帯をご紹介いたします。

上布、ならではの織りひとつひとつの風合い…
素材そのものの訴えてくるような力強さ。
麻の素材感ある黒色の地の中に、経糸と緯糸を組み合わせ、ざっくりとした風合いで幾何学風の洒落た格子模様を表現いたしました。

夏の織りの着物は、手織りのものですと本当に力のあるものばかりです。
合わせる帯も、このクラスのもので贅沢をお楽しみいただければと思います。

2010年 8月25日  カテゴリー:きょうの逸品

科糸織八寸名古屋帯 【原始古代布 科布(しなふ)】

味わい溢れる原始布を、絹糸にて表現。
織のおきものとの相性のよい、絹科布の八寸帯をご紹介いたします。

その歴史は縄文・弥生時代にまでさかのぼり、9・10・13世紀には文献にも登場、かつてはかなりの量が生産され、衣類として需要があったものと考えられております。

ざっくりとした素朴な風合いに、落ち着いた自然味を感じさせる土色。
ほどよいコシの強さを持った織り上がりは、予想以上の締めやすさがございます。

悠然とした面持ちに仕上がっております。

ナチュラルなお色目は、盛夏・単衣のシーズンの着用をお勧めいたします。

2010年 8月18日  カテゴリー:きょうの逸品

科糸織八寸名古屋帯 【原始古代布 榀布(しなふ)】

沖縄の芭蕉布(ばしょうふ)、静岡の葛布(くずふ)と共に…
日本三大古代布のひとつに数えられる織物、科布(しなふ)。
※正式には「木へん」に「品」と書いて「しな」と呼ぶ字を用います。

風合いを真似て絹糸を用いた「絹科布(きぬしなふ)」ではございません。
紛れもない本物、手績み科糸織のお品でございます。

その特徴は、ざっくりとした素朴な手触り、自然な色合い。
大変軽くて通気性に優れ、水に強く、陽射しによる変色の心配もございません。
使い込むほどに木肌の艶がでてまいります。

本品には、涼やかな色彩でシンプルモダンな意匠が染められております。
「絹科布」や「科布風」のお品とは、もちろんのこと風合いが全く異なります。
あふれだすような生命力を感じとっていただけることでしょう。

2010年 8月11日  カテゴリー:きょうの逸品

重要無形文化財指定 【越後上布 着尺】 麻匠 小河正義

織物通の夏の憧れ…越後上布。
その希少性は、ご説明申し上げるまでもないことでしょう。

1955年に小千谷縮とともに国の重要無形文化財第一号に指定された越後上布は、2009年さらに、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

重要無形文化財指定技術使用、ユネスコ無形文化遺産登録、稀少な手績み越後上布着尺をご紹介いたします。

重要無形文化財に指定される越後上布には、以下が定義付られております。

1、すべて苧麻を手績みした糸を使用すること。
2、絣模様を付ける場合は、手くびりによること。
3、いざり機で織ること。
4、しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること。
5、さらしは、雪ざらしによること。

すべての条件をクリアしたまさに最高級、重要無形文化財指定技術使用の一品。
中でも格子や縞、無地よりも工程が多く、絣合わせを施した逸品でございます。

2010年 8月4日  カテゴリー:きょうの逸品

特撰本草木染手織り紬 重要無形文化財保持者  【人間国宝 志村ふくみ】

 

     

至宝の美をつむぐ、崇高なまでの感性と技…
二つとないその風合いや彩りに、思わず吐息がこぼれてしまいます。

採取したばかりの草木でその時々の色をうつしとる志村氏の草木染。
あえて色みを調節せずに、そのものの色を頂くからこそ、透明感やそのものの良さが表現されるという志村氏の作品。

さらりとやわらかさある紬地。
しなやかな中にも感じられる細やかなハリは、まさに草木の息吹までも閉じ込めたかのような…。

いったいどれほどの草木を込められたのでしょう…
これほどの色糸を表現するのに一体どれほどの時間を費やし、どれほどの想いが込められてきたのでしょうか。

近づいて浮かび上がる、味わい深いひとつひとつの色どり。
日本の文化と伝統を愛する方にこそ、お召しいただきたい芸術品でございます。

2010年 7月28日  カテゴリー:人間国宝

傑作加賀友禅黒留袖 初代 由水十久

 

   

銘「矢の根」
歌舞伎十八番の一つである演目を題材に、兄弟二人の童を描いたその表情。
細い糸目の友禅であしらわれた細部。
衣服の質感までもを描ききる由水十久氏ならではの精緻な筆使い。
研ぎ澄まされた空間性を感じさせて…
見るものすべてを幽玄の瞬間へいざなうかのよう。

もちろんご覧になられる方にもよりますが、二代目と比較しても、初代の方がその表情は「まろやか」とも言われます。

2010年 7月21日  カテゴリー:人間国宝