石川県指定無形文化財 白山工房 【本場牛首紬着尺】

「先染め手織り」の本場牛首紬、通称『織り牛(おりうし)』…
数少ない牛首紬の中でも特に稀少な逸品紬を、この度特別にご紹介いたします。

加賀の国、霊峰白山麓の白峰村で八百年の昔から織り続けられる牛首紬。
玉繭から昔ながらの手法で糸を紡ぎ、心を込めて織り上げられる一反一反は、気品ある独特の風合いを見せてくれます。
釘にかけても破れないほど丈夫と言い伝えられておりますので、別名「釘抜紬」とも呼ばれます。
時代を問わずにお召し頂ける定番柄の一枚でございます。

まさに牛首紬のもつ豊かな地風が最大限に活かされた、秀逸なお柄行きでございましょう。
流行すたりはございませんし、ご年齢を問わずお召しいただけます。

2007年 3月12日  カテゴリー:きょうの逸品

特選本場白大島紬 十八算12マルキ・有色絣 【本場大島紬】

織の至宝、12マルキ。
さらに本場大島紬の中でも大変珍しい逸品、≪白≫大島

白生地のようなきっぱりとした白ではなく…
まろやかで深みがあり、まさに大地の穏やかな安らぎ感じられるような、独特の白。
曲線と細かな絣を駆使し、「割付横段文」を織り成しました

細密総絣12マルキ傑作大島紬。
時代を超えて愛される柄は紬訪問着のように格調高く、また上質カジュアルとしても着こなしていただけます。

2007年 3月5日  カテゴリー:きょうの逸品

特選西陣錦織本袋帯 【龍村美術織物】

美しき西陣の誇る傑作品を数々製作する、名門【龍村美術織物】。
本物を愛すお方に、自信を持ってお勧めいたします。

極しなやかに、しっかりとした厚み。
その手触りだけでも、どれほどの表現のこだわりがあるか感じずにはいられません。

「透彫栄華文」こう銘打たれた作品です。

白の帯地に濃淡の金箔や金糸使いによって、異国情緒ただよう装飾の唐花更紗を織り成しました。
彫り物のような奥行感、独特の色彩、しっかりとした打ち込み。
ひと目で龍村の帯とわかる迫力の中に、格調高い気品が感じられます。
もちろんのこと、裏表継ぎ目のない本袋で織り上げられています。

2007年 2月26日  カテゴリー:龍村美術織物

特選西陣錦織本袋帯 手織引箔 【龍村美術織物】

美しき西陣の誇る傑作品を数々製作する、名門【龍村美術織物】。
本物を愛すお方に、自信を持ってお勧めいたします。

”たつむら”の中でも、めったに見かけることのない最高級品…
それがこの<手織り>の逸品でございます。
格調高き意匠美が、他のお品とは一線を画す特別な一条でございます。

「獅子石橋錦」こう銘打たれた作品です。

上品に落ち着いた銀鼠色の錦地。
その帯地に表された牡丹に扇、石橋とその下の流水文様。
金の引箔も用いて艶やかに仕上げました。
修行僧に訪れる試練を描いた、お能の題目「石橋(しゃっきょう)」をモチーフとした意匠でございます。
贅沢にも、お太鼓を作っていただいた際、表裏にお柄がくるように、意匠が織り成されております。

彫り物のような奥行感、独特の色彩、しっかりとした打ち込み。
ひと目で龍村の帯とわかる迫力の中に、格調高い気品が感じられます。

2007年 2月19日  カテゴリー:龍村美術織物

特選西陣錦織本袋帯 【龍村美術織物】

美しき西陣の誇る傑作品を数々製作する、名門【龍村美術織物】。
本物を愛すお方に、自信を持ってお勧めいたします。

極しなやかに、しっかりとした厚み。
その手触りだけでも、どれほどの表現のこだわりがあるか感じずにはいられません。

深い漆黒の帯地に、たっぷりと地を埋め尽くす様に金糸を織り込み、装飾のはなびし文を織り成しました。

彫り物のような奥行感、独特の色彩、しっかりとした打ち込み。
ひと目で龍村の帯とわかる迫力の中に、格調高い気品が感じられます。
もちろんのこと、裏表継ぎ目のない本袋で織り上げられています。

2007年 2月12日  カテゴリー:龍村美術織物

特選西陣錦織本袋帯 手織引箔 【龍村美術織物】

美しき西陣の誇る傑作品を数々製作する、名門【龍村美術織物】。
本物を愛すお方に、自信を持ってお勧めいたします。

”たつむら”の中でも、めったに見かけることのない最高級品…
それがこの<手織り>の逸品でございます。
格調高き意匠美が、他のお品とは一線を画す特別な一条でございます。

「雲中白鶴文」

こう銘打たれた作品です。
こっくりと深く、重厚感のある漆黒の錦地。
その帯地に、この上ない風格を感じさせる「白鶴」を織り成しました。
帯地から翔び立たんばかりの迫力と、思わず目を奪われる魅力。
芸術品とも呼べる傑作でございます。

背景に散りばめた「雲」を表現する引箔も艶やかに、意匠の品格を、一層際立たせております。

2007年 2月5日  カテゴリー:龍村美術織物

読谷山花織紬絵羽 【人間国宝 故:与那嶺貞】

与那嶺 貞(よなみね さだ)
織物好きの方なら、ご存知の方も多く居られることでしょう。
今日の花織の基礎を築いた偉大なる人間国宝であられます。

与那嶺さんは存亡の危機にあった沖縄の伝統織物の読谷山花織の復元に尽力し、1999年に人間国宝に認定されましたが、残念ながらその4年後に亡くなられました。
90歳を過ぎてからの認定は、人間国宝としては最高齢だったそうです。

2007年 1月29日  カテゴリー:人間国宝

傑作蒔糊京友禅袋帯 【人間国宝 森口邦彦】

この一枚に込められた、他に類を見ない存在感…
家宝として、永く永く受け継いで頂きたく存じます。
私もこれまで実際にお品物を見るのは、「京友禅大会」のような展覧会のみでした。
まさか、ご紹介できる奇跡に巡り会えるとは思ってもいなかった芸術品…

人間国宝、森口邦彦氏による傑作京友禅袋帯をご紹介いたします。

父・華弘氏から、古くからのきものの模様にとらわれない自由な発想、蒔糊友禅を学び、グラフィックと友禅の融合した独自の世界観を持つ作品を製作し続けていらっしゃいます。

2007年 1月22日  カテゴリー:人間国宝

特選手織九寸帯 【喜如嘉の芭蕉布】

【人間国宝 平良敏子】氏率いる平良家の方々の手によって、丁寧に織り上げられたお品、<喜如嘉の芭蕉布>九寸帯のご紹介です。

琉球の美しい風と、やさしい大地に育まれて生まれた織物、芭蕉布。

「芭蕉布」とは、沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、その名の通り植物の糸芭蕉を原料として織り上げられた布です。
亜熱帯から熱帯地方に生育しますが、適度な寒暖があり、細かい繊維がとれる、奄美・沖縄の糸芭蕉が最も良いとされています。

糸の風合い豊かに、織り上げられたのは、一反分の縞間道と、その中に表現された「サーサー(セミ)」の意匠。
夏の風情溢れる、平良さんの人気柄のおひとつでございます。

2007年 1月15日  カテゴリー:人間国宝

本場琉球紅型小紋着尺 【人間国宝 玉那覇有公】

国指定重要無形文化財「紅型」の保持者(人間国宝)玉那覇有公氏による、本場玉那覇びんがた小紋着尺をご紹介いたします。

一色一色の彩りが心に響くかのような…。
深い深い色彩美には、見るものの心を奪う特別な魅力すら感じさせます。

淡いブルーグレーの優しい地色に、紗綾型を基調に込めて、その中に映える「彩花」を、紅型ならではの彩りの冴えにて表現いたしました。

沖縄の民族衣裳の奥深さをご堪能いただけることは間違いございません。
琉球の紅型は、年齢を問わずお召しいただけますので、末長くその色彩を楽しんでいただけることでしょう。

2007年 1月8日  カテゴリー:人間国宝